50代、60代の一人暮らしの貯蓄分布と偏差値です。
この年代は独身の方は少ないと思いますが、離婚する方が増えてきます。
そのため、男女ともに高齢者の一人暮らしのケースがよく見られます。
この年代は長期に渡って働いてきたので、お金も貯まっていることでしょう。
離婚や死別の方は、個人差がありそうです。
※金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」を
参照しております。
※金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[2人以上世帯調査](令和2年)」を
用いて家族持ちの方と比較しております。
貯金額の分布(50代の一人暮らし)
64.2~ 3,000万円以上 上位7.6%以内
(2番目に多い)
61.7~ 2,000~3,000万円未満 上位11.9%以内
60.3~ 1,500~2,000万円未満 上位14.9%以内
58.2~ 1,000~1,500万円未満 上位20.2%以内
56.4~ 700~1,000万円未満 上位25.8%以内
54.7~ 500~700万円未満 上から31.1%以内
54.3~ 400~500万円未満 上から33.9%以内
53.2~ 300~400万円未満 上から37.4以内
52.2~ 200~300万円未満 上から40.7%以内
51.2~ 100~200万円未満 上から45.5%以内
48.8~ 100万円未満 上から55.9%以内
貯金なし 残り41.0%(一番多い)
その他無回答 3.0%
平均貯金額:924万円
中央値:30万円(上から50%くらい、つまり真ん中)
一人暮らしの50代でも貯蓄なしの割合が4割くらいです。
やはり家族持ち(24.6%)に比べて多い傾向にあります。
まだ住宅ローンが残っている方やこの年齢で住宅を購入する方もおられそうです。
その一方で50代の一人暮らしの2割くらいが1,000万円以上の貯蓄をお持ちです。
年収300万円未満→平均:566万円 中央値:8万円
年収300~500万円未満→平均:837万円 中央値:100万円
年収500~750万円未満→平均:1,910万円 中央値:1,000万円
年収750~1,000万円未満→平均:2,896万円 中央値:1,820万円
年収1,000~1,200万円未満→平均:4,710万円 中央値:3,000万円
年収1,200万円以上→平均:5,538万円 中央値:2,224万円
貯金額の分布(60代の一人暮らし)
60.9~ 3,000万円以上 上位13.8%以内
(2番目に多い)
57.8~ 2,000~3,000万円未満 上位20.5%以内
56.5~ 1,500~2,000万円未満 上位25.0%以内
54.5~ 1,000~1,500万円未満 上位32.2%以内
53.3~ 700~1,000万円未満 上位37.4%以内
51.8~ 500~700万円未満 上から42.7%以内
51.4~ 400~500万円未満 上から45.6%以内
49.8~ 300~400万円未満 上から50.4%以内
49.5~ 200~300万円未満 上から53.7%以内
49.1~ 100~200万円未満 上から58.7%以内
45.5~ 100万円未満 上から67.8%以内
貯金なし 残り29.4%(一番多い)
その他無回答 2.8%
平均貯金額:1,305万円
中央値:300万円(上から50%くらい、つまり真ん中)
一人暮らしの60代でも貯蓄なしの割合が3割程度おられます。
退職金があまり出なかったとか全くなかった人など厳しいかもしれませんね。
また、住宅ローンが残っている方もおられるようです。
60歳定年から65歳の年金支給まで貯蓄で食いつなぐ人やパートで何とかという人もおられることでしょう。いずれにしても60代で貯金なしというのは心細いものであります。
一方、家族持ちの60代は貯金なしの割合が2割程度。
2,000万円以上貯蓄がある方は、一人暮らしが20.5%なのに対して、家族持ちは32.8%でした。
年収300万円未満→平均:1,037万円 中央値:280万円
年収300~500万円未満→平均:1,949万円 中央値:800万円
年収500~750万円未満→平均:2,825万円 中央値:1,675万円
年収750~1,000万円未満→平均:1,171万円 中央値:1,400万円
年収1,000~1,200万円未満→平均:400万円 中央値:400万円
年収1,200万円以上→平均:2,113万円 中央値:2,040万円