今年も総務省統計局の調査データを用いて、貯金偏差値を出してみました。ほぼ前年度と変わりはありません。
当データは、純貯蓄額から負債額(借金など)を差し引いたものを示しています。
他の人がどれくらい貯金していて、自分はどのくらいの位置にいるのかが分かります。
データは年代別に分けていますが、ここでは全体の貯金偏差値を示しています。
偏差値とは自分が上位から何%くらいにいるのかの目安となるものです。
※偏差値は貯蓄から負債(借金等)を差し引いた純貯蓄額で表示しております。
※総務省統計局による2016年調査のデータを参照しております。
※2人以上世帯のデータです。
では、早速全年代の貯蓄額偏差値を見てみましょう。
56.0 2,000万円以上 (上位27%以内)※1番多い
54.0 1,500~2,000万円 (上位34%以内)
51.5 1,000~1,500万円 (上位44%以内)
49.8 700~1,000万円(上位51.0%)※中央値はこの辺。
負債込みの貯蓄額の分布(全体)
48.3 500~700万円(上位57%)
46.5 300~500万円(上位63%)
45.1 100~300万円(上から72%)
42.1 0~100万円(上から78%)
40.5 -300~0万円(上から82%)
39.5 -700~-300万円
(上から85%)
39未満 -700万以下(上から100%)※2番目に多い
負債込みの純貯蓄額の中央値は800万円くらいと推定。
大きいですね。
負債を抜くと、平均1,890万円、中央値1,064万となります。
前年度(2015年)よりも微妙に上がっています。
負債込みのデータを見てみると、4,000万円以上資金をお持ちの方が13%。
3,000万円以上資金をお持ちの方を含めると19%。
2,000万円以上資金をお持ちの方を含めると29%。
しかしこんなにたくさん貯めている家庭って、働いている人の人数が多い家庭や高齢者家庭。
一般の夫婦と子どもの家庭はちょっと事情が異なってきます。
統計を見てみると、年齢が高くなるほど回答者が多いので、資金を多く持っている年配者のおかげで底上げされている感じです。
上記の全体のデータでは、お金を持っている高齢の回答者が多く、平均値や中央値が底上げされています。
というのは、年代によって、結婚、出産、住宅購入、子どもの入学などお金がいるイベントがあり、こういったイベントが重なる年代は貯蓄額が低く、負債と合わせるとマイナスのケースも見受けられます。
さらに年代が上になるほど、男性の収入が上がっていくため、そこでも差がついています。
なので、ご自分の年代の貯蓄額を参照してみるとよいでしょう。